資格が役立つとは限らない?
資格を取得したいと思う方は、就職や転職に資格が役立つだろうとの動機で検討する方が多いと思います。
しかし、
現実問題として、転職に役立つような資格はそう多くはありません。
会社を辞めたくなった。
↓
転職するにはまず転職に役立つ資格を取ろうと思った。
↓
会社を辞めて通信講座と就職活動。
↓
資格を取ったけど一向に転職決まらず。
↓
困り果て、転職エージェント2社に登録。
↓
あっさり希望の会社へ転職が決まる。
という経緯を持つ私です。
資格の取得を否定する訳では無いですが・・
資格を取ったら即!転職できると思っていたら、それはちょっと甘いです。
それよりは、
いま現在すでに持っている自分のスキルや強み、個性を活かせる職場を探す(転職エージェントに探してもらう)方が早いかもしれません。
私は資格取得のために無駄なお金と時間を費やしてしまいました…。
人生の時間は有限です。
特に転職市場で優位性を保てる年齢的な期限というものは、そう長くはありません。
どうしても資格を取得したいのであれば転職してから、働きながら通信で勉強するのが効率的で賢いやり方。
資格取得のための費用を負担してくれる企業も多くあります。
INDEX
◆この記事の筆者紹介/
YUTA (32歳)
趣味:カヌー・野球観戦・ブログ
25歳のときに資格取得と転職活動を経験
現在は大手総合商社勤務(商品企画部所属)
資格に頼らない転職をすすめたい
資格が転職に使えない(効かない)と言える理由
作業療法士や美容師といった「その資格が無いとその職業に就けない」というような資格は別としてですが、
「良い条件の企業に転職するために資格を取得する」
という目的だけで資格を取得するのはあまり得策ではないかも知れません。
それは私自身が転職活動を経験した上で実感したから言えることです。
資格取得が就職に使えないといえる理由は、大きく3つあります。
資格取得が就職に使えないといえる理由@
資格より実務経験重視の企業が多い
採用において資格を所持しているかどうかより、実務経験や人間性を重要視する企業の方が圧倒的に多いです。
例えば、採用するかどうかの要素としてパーセンテージで表すと・・
業種により当然ばらつきはあるものの
所有資格 | 人間性 | 実務経験 |
---|---|---|
20% | 45% | 35% |
ぐらいの内訳です。
恐らくイメージしているより資格の割合がずいぶん低いのではないでしょうか。
仮にこれが、
所有資格 | 人間性 | 実務経験 |
---|---|---|
50% | 35% | 15% |
ぐらい、資格重視の割合が高いのであれば、資格取得のために邁進するのも有効かもしれませんが、現状はそうではないのです。
確かにそうですよね。
「資格を持っていること」と「仕事ができること」とは全く別ですから。
私は転職活動をしていく中で、何十社と面接を受け(落とされ)、資格だけ所持していても実務経験がゼロだと採用されないという現実を目の当たりにしました。
逆に、
資格は持っていないけれどその業界で実務経験があれば採用される、というケースの方が多いのです。
年齢が上がれば上がるほど、その傾向は高くなります。
もし未経験の業界に転職したいのであれば、その業界の特性に合わせて、資格取得とは別の手立てを講じる必要があります。
それについては自力で情報を取ろうとしても中々難しく、転職エージェントなど就職の専門家に相談すると教えてくれる可能性があります。
資格取得が就職に使えないといえる理由A
資格所持者が意外と多い
取得しようと思っている資格が決まっているのであれば、一度その資格の所有者数を調べてみると良いと思います。
供給過多の資格は取得していても意味がありません。
例えば、ファイナンシャルプランナーの場合、
全国での資格認定者数は18万人を超えます。(*2018年9月現在)
社会保険労務士の資格には毎年約2,500人の合格者がいます。
日商簿記の2級なら毎年1万人程度。
参考: 労働政策研究・研修機構
難関資格である税理士でさえも、資格保持者が多く就職難と言われています。
資格取得が就職に使えないといえる理由B
キャリアブランクは仇になる
資格を取得すること自体はもちろん悪いことでは無いのですが、それによって就業しない期間が出来てしまうのは考えものです。
人事担当者は中途採用の場合、職務経歴書の勤続年数と転職回数、ブランクの有無などを事細かくチェックします。
そこで就労していない期間があるのはマイナス評価となります。
資格を取得したいなら、キャリアブランクを作らずに働きながら取得することをおすすめします。
また、転職を決意した場合にはより早く行動に移した方が得策です。
早めの転職を勧める理由
転職したい・・
と思ったなら「思い立ったが吉日」でより早く転職活動を始めたほうが良いです。
まず第一に、当然ですが年齢的な問題があります。
転職市場において「若い」ということはやはりそれだけで優位性があります。
加えて30代に突入すると、資格云々よりも、より実務経験重視の傾向が高くなります。
転職先をじっくりと吟味するという意味でも、慌てて探すよりも余裕を持って動き始めた方が良いでしょう。
転職は、縁やタイミングも大いに左右しますから、自分にあった良い求人が出たときにすぐに動けるよう、予め転職エージェントに登録しておくことがベターです。
自力で転職はアブナイ
転職しようと思ったときに、転職サイトを利用する方が大半ですが、その場合、良い企業に出会える可能性をとても低くしてしまっています。
また転職には沢山の定石とも言えるコツ・攻略法があって、全くのノウハウ無しで挑もうとしても、実はうまくいかないことが多いのです。
効率よく短期間で転職をするには、エージェントとタッグを組むのが賢いやり方です。
私自身、そのことに気づくのが遅かったために、資格取得や転職活動にずいぶんと長く無駄に期間を費やしてしまいました…。
そもそも転職エージェントとは
転職エージェントって何?
という方のために、転職エージェントについて説明しますと、簡単に言えば転職エージェントは「転職の仲介人」です。
仲介人と言っても結婚相談所のように、相談者がその費用を負担するのではなく、採用したい企業側が、エージェントに費用を支払うので、求職者は無償でサービスを受けられます。
今はどこの企業も深刻な人手不足で、より良い人材を効率よく採用したいために、エージェントに費用を払って採用をコーディネートしてもらっているのです。
「資格も大した経歴もないし・・・エージェントなんて・・」
と気後れしてしまう方も多いみたいですが、無資格でも社会人経験が浅くても受け入れてくれるエージェントがほとんどです。
転職エージェントってどんなもの?
利用する流れとしては、まず最初に転職エージェントに登録をします。
その後、キャリアアドバイザーと呼ばれる転職の専門家と面談をし、自分のスキルや転職先に求める条件、要望などを伝え、打ち合わせをします。
担当者はそれを元に、条件に合う適切な転職先をその場で、または後日提案してくれます。
求職者のスキルや強みを抽出し、履歴書の書き方や面接のアドバイス、その他準備することなどきめ細かくサポートしてくれるので、円滑に効率よく転職活動が進められるのです。
転職サイトよりも転職エージェント
エージェントに登録なんて面倒だし厄介、転職サイトで充分!
私も当初はそう考えていましたが、転職エージェントを利用しはじめてからは
「さっさとエージェントに頼ればよかった」思いました。
転職サイトでは条件の良い非公開求人が見られないし、自力での転職活動は何かと不利になります。
転職エージェントをすすめる理由
自力での転職活動よりも、転職エージェントの活用がなぜおすすめなのかについて説明していきます。
条件の良い非公開求人が無数にある
転職サイトに公開されている求人情報は、求人全体のごく一部であることをご存知ですが?
転職サイトを使わずにエージェントのみで採用に取り組んでいる企業は多く存在します。
そういった求人の情報はエージェントに登録しない限り得られません。
エージェントに登録することで転職の可能性が大きく広がります。
また、キャリアアドバイザーが客観的に見て最適な転職先をコーディネートしてくれるので、企業とのミスマッチも防げます。
コーチング的な相談制度が魅力
転職を相談しに行った時点では、まだ自分の希望や条件が明確になっていない場合がほとんどです。
そんな時に、キャリアアドバイザーのカウンセリングを受けることで、自分自身の希望や適職が明確にでき、そのことでモチベーションも上がり、転職活動をより効率的に進められるというメリットがあります。
自分の強みがわかる
自分自身のことは解っているつもりでも、意外と解っていないものです。
自分では大したことないと思っているスキルや特性が、実はとある企業にとってはとても価値のある部分であったり。
そういったことは自力での転職活動では気づくことが出来ません。
転職を専門に扱うキャリアアドバイザーが、適正を見抜いて最適な就職先を提案してくれます。
戦略的転職活動ができる
エージェントはただ転職先を紹介するにとどまらず、様々なサポートをしてくれます。
応募書類のアドバイスや、面接の練習、服装の指導、応募の際には推薦状や推薦メールで、応募書類だけでは伝えられない人柄や熱意までしっかり企業に伝え、採用を後押ししてくれます。
但し、転職エージェントによってどこまでサポートをしてくれるかは様々なので、よくリサーチして優良なエージェントを選ぶことがおすすめです。
年収など条件交渉までしてくれる
面接の時に「こんなこと言ったら印象が悪くなるんじゃないか」と不安になり、なかなか給与や休暇の面などで希望を出しにくいものですよね。
そういった、自分では難しい条件交渉もエージェントがしっかり行ってくれます。
採用について真剣に、真摯に取り組んでいる企業ほど、転職サイトではなくエージェントを利用しています。
先述の通り、転職サイトへの掲載だけでは得られない様々なメリットがエージェントとタッグを組むことで得られるだけでなく、無駄な手間や時間、費用を抑えることができるからです。
転職エージェントは最低2社は登録しよう
自分ひとりで転職活動するより、エージェントに頼った方が効率的で尚かつ、優良企業に就職できる可能性が広がることは、もうお解り頂けたかと思います。
但し、エージェントならどこでも良いというわけではありません。
中にはあまり優良とは言えないエージェントも存在するのは残念な事実です。
こんな転職エージェントはNG
- ヒアリングをあまりしない
- 転職案件をいくつも直ぐに出してくる
- 希望と明らかに違う企業を紹介したがる(自分側の都合)
- やたらと決断を急かす
- 書類選考の返事が極端に遅い
よくリサーチして、優良なエージェントを選んで登録するようにしましょう。
登録するのは1社に限定せず、少なくても2社には登録した方がいいです。
扱っている求人案件や得意分野が異なるからです。
また、担当者の手腕によっても転職活動の明暗は左右されます。
そういった意味でも、機会損失にならないよう、2〜3社登録してみることをおすすめします。
おすすめの転職エージェント5社
それでは具体的に、どの様なエージェントを選べばよいのでしょうか?
続いての記事では、私がおすすめできる転職エージェント5社をご紹介いたします。
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