販売士の資格

販売士の資格について

販売に携わる人たちの能力をはかる流通業界の中で唯一の公的資格が販売士

 

 

販売士の資格はメリットが多くおすすめの資格です。

 

販売士の資格は小売業や卸売業のみにとどまらず、流通業、製造業やサービス業において、マーケティングや販売業務に就職したい方、携わる方にとっても幅広い知識を習得するために役立つ資格です。

 

こちらでは、

  • 販売士とはどのような資格か。
  • 販売士の資格が本当に実践で使える資格なのか。
  • 期待できるメリット、就職先や年収。
  • 資格試験の難易度と必要な学習時間
  • 資格取得におすすめの学校・講座
  • 資格取得におすすめの本

など、詳しく解説していきます。

 

販売士の通信講座一覧へ

 

販売士はどんな資格

販売士とは、デパートなど小売業に携わる人たちの販売能力をはかるための資格です。
何かを販売するということへの知識や技量は、商品に対しての専門的な知識があるというだけでは充分ではありません。

 

 

消費者の購買特性を知り、消費者の疑問に対して十分納得のいく説明ができる知識を身につけることも重要です。

 

販売士は小売業・卸売業だけでなく、製造業やサービス業において、またマーケティングの仕組みについて、販売業務に関連する幅広い知識を習得するために使える資格です。

 

販売士資格の受験資格は

販売士の資格取得に、学歴・年齢・性別・国籍などの制限はありません。
難易度別では3級からありますが、上位級である2級、1級からの受験も可能です。

 

販売士の就職先と仕事内容

販売士の就職先は、販売の名前の通り、デパートやスーパーマーケット、小売店、卸売業者などの流通業全般が該当します。
就職、転職のためだけでなく、企業内でのスキルアップのために資格を取得する人も多いです。

 

 

小売業の中には、売場責任者やマネージャー、店長に販売士の資格を推奨して取得させている企業も増えています。
それだけこの販売士という資格が、販売技術の向上をはかるのに有効であると認められているということなのですね。

 

販売士の資格取得者への昇級や昇進を優遇している企業もあります。
という訳で、就職、昇給、昇進と、働いていく中で高いメリットが期待できる資格と言えそうです。

 

販売士の収入の目安は

一番気になるのはやはり、販売士の資格取得後に実際に働きだして「どのぐらいの収入が期待できるのか…」では無いでしょうか?

 

 

正社員の場合

販売士の収入について、平均的な年収は380万円〜630万円程度。
年収に幅があるのは、先述の通り販売士の就職先は幅広く、小規模小売店から大企業まで。
役職の無い販売員から、売り場責任者や店長などの役職付まで様々であることがその理由です。
ちなみに、
国税庁の民間給与実態統計調査結果(平成28年度分)では、給与所得者の平均年収は421万円でした。

 

 

小売業に関して言えば平均年収は363万円
つまり、
販売士の年収は国内の平均的な収入と同等か若しくは少し高い水準が見込めるということが言えそうです。

 

パート・アルバイトの場合

販売士の平均時給はこちらも幅があり、950円〜1,600円程度。

 

一般的な日中の店員さんから比較すると、深夜の勤務や店長候補などは時給が高めになります。
また販売士の場合、資格手当が支給される小売店も多くあります。

 

■とあるスーパーマーケット精肉部の求人↓

 

資格を取得することで時給が加算されるので、月給に換算するとかなりの収入増も期待できます。

 


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販売士に向いている人は

次に、販売士の資格取得にはどのような方が向いているのかを見ていきましょう。

 

人と接するのが好き、得意

これは当然とも言えますが、販売士の場合圧倒的に人と接する異界が多くなります。
人と接するのが好きであり、コミュニケーション能力の高い人ほど販売士に向いているということが言えます。

 

人をまとめることができる

販売士の資格取得者は販売部署の中でも、売り場責任者やマネージャーに抜擢される可能性も高いです。
ですから人の上に立つ、リーダー的役割がこなせる方だとより就職の間口も広くなりそうです。

 

数字に強い

販売業務に幅広く携わっていくには当然、売上や利益など数字に関わることも全く無関係ではいられません。

 

 

就職先にもよりますが、販売士に簿記の資格を併せて取得していたり、ある程度数字に強い方のほうが向いているということも言えます。

 

販売士資格取得のメリット

次に、販売士の資格を取得するとどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

 

就職先が多様・豊富

販売士は小売業や卸売業はもちろんのこと、流通業、製造業の販売部門やサービス業と幅広い業種の企業への就職の可能性が開かれています。

 

近くで働ける

上記の通り、販売にまつわるあらゆる事業所で販売士は活かせる資格で、希望のエリアで働きやすいのもメリット。

 

 

子育て中の主婦の方など、通勤にあまり時間をかけずに、近所のお店などで働期待という方にもおすすめ。

 

資格取得者が就職で優先される

比較的容易に誰でも応募できる販売業の場合、競争率が高い求人も多くあります。
そんな場合でも、販売士の資格を取得していることで優先的に採用されやすいのも大きなメリットです。

 

■ 家電量販店の求人例

 

末永く使える資格

販売士という資格は、景気不景気による影響は少なからず受けることはあるかもしれませんが、「販売」という仕組みが無くなるということはありません。
ですから年齢や時代の流れにとらわれず、一度取得しておくことで末永く活かせる資格です。

 

資格手当がつく場合が多い

先程も挙げましたが、販売士の資格を取得していることで手当がついたり、また就職後は昇給や昇進の基準にされている企業もあります。

 

 

収入面でメリットが様々期待できるのもこの資格のおすすめポイント。

 

販売士の資格情報

ここからは販売士の資格取得に関する詳細情報について、詳しく解説していきます。

 

販売士の資格種類と内容

資格区分は民間資格で、主催団体は日本商工会議所です。
種類は難易度別で3級・2級・1級の3種類。
試験内容は主に以下の通りです。

 

  1. 小売業の類型
  2. マーチャンダイジング
  3. ストアオペレーション
  4. マーケティング
  5. 販売・経営管理

 

販売士の資格試験日

販売士の資格試験日は、2級と3級は年に2回。
販売士1級資格は年に1回実施されていて、試験日はその年により異なります。
試験日程については日本商工会議所のホームページで確認しましょう。

 

販売士の資格受検料

3級 4,000円
2級 5,500円
1級 7,500円

 

販売士の資格合格難易度

3級:45〜65%程度
2級:45〜55%程度
1級:20〜25%程度

 

販売士の資格を取るには

では実際に、販売士の資格を取得するために必要な準備や学習方法について解説していきます。

 

販売士の資格学習方法

資格取得のための学習方法については、大きく分けて次の3つです。

  • 独学
  • 通信講座
  • 通学講座

それぞれについて見ていきましょう。

 

独学で資格取得できるか…

販売士の資格試験問題は、販売士検定試験ハンドブックから70〜90%出題されるので、独学での受験も可能です。

 

販売士の通信講座について

資格取得のための対策講座はいくつかのスクールで実施されています。
講座の期間は2〜3ヶ月。

 

 

空き時間をより有効に、スマホやDVDを用いて学習したいという方、資格取得だけでなく、販売の現場で活きる知識を習得したいという方には通信講座がおすすめです。

 

販売士の通学講座について

販売士の講座については通信講座のみで、通学できる講座はあまり無いようです。

 


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販売士の講習受講費用はどのぐらい?

費用は通信の場合で16,200円〜21,600円程度。
あまり高い費用ではないので、一生モノの資格を取得するにはメリットは大きいと言えそうです。

 

販売士の資格おすすめの本は

次に、販売士の資格を独学で取得したいという方のために、おすすめの本をいくつかご紹介します。

 

U-CANの販売士検定2級 速習テキスト&問題集

(ユーキャンの資格試験シリーズ)

読みやすい文章と豊富な図表・イラストで初めて学習される方にもわかりやすい2級販売士(リテールマーケティング)検定試験対策の基本書。
試験5科目の重要ポイントを効率よく学べます。
巻末に「予想模擬試験」2回分と付録「重要ポイントまとめてチェック」つき。
合格に必要な実力がしっかり身につきます。

発行 価格 評価
ユーキャン 登録販売者試験研究会 2,160円 販売士 資格 メリット 難易度
販売士教科書 販売士(リテールマーケティング)3級 一発合格テキスト&問題集 第3版

最短で合格できることをめざした販売士試験対策書。過去問を分析しているほか、新試験や3級改訂版公式ハンドブックに対応できるようリニューアル。
項目には出題頻度の高い順にアイコン表示。
イメージをつかみやすいイラスト図解も多く、最低限おさえておきたい内容をまとめてあります
巻末に2回分の模擬試験問題を掲載。

発行 価格 評価

海光 歩 (著)

1,620円 販売士 資格 メリット 難易度

 

販売士の資格について<まとめ>

販売士の資格についてや、メリット、取得するためのノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

販売業務というものは将来的にも無くなるということはなく、販売士は年齢に関係なく続けられ、メリットの多い一生使える資格と言えそうです。

 

 

一発合格を目指すなら、市販のテキストと併せて通信講座を活用するのもおすすめです。


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